WCFO International Freestyle Conference に出席して・・

(アシュビル滞在記)
  旅人:島田有紀子





アッシュビル滞在記(T)・・♪♪


  ひょんな事から・・

パートUへ パートVへ パートWへ 最終章 ?

2005年5月12〜15日の4日間、ノースカロライナ州アシュビルに於いて、WCFOのInternational Freestyle Conference
(国際フリースタイル会議)が行われた。

この催しにはフリースタイルファンシャーの為の数々のワークショップやジャッジの為のセミナー、
それに自由に参加できる“Whil Competition”と、各FS協会の垣根を越えた統一ルールによる
“Pro-Stars Competition”と言う二つの競技会が併催される。
更に極め付けは、フリースタイルファンシャーなら誰でも知っているであろう、
「Sandra Davis」と「Attila Szkukalek」米英を代表する二人のルーティンがライブで見れるという。
開催前から、このような機会は二度と無いかもしれないと、もっぱらの評判のようだ。
ファンシャーのひとりとして、魅力ある話しではあるが「私には縁の無い話」と聞き流していた。
ところが知り合いのある方が出席するという、しかもその方は英語が堪能な方なので非常に頼りになる。
早速情報の真偽を確かめた上で、同行させて頂く事の同意を得た。
その上ちゃっかりと現地までの旅程の下調べや予約等すべてをお願いしてしまった。

 ところが、ところが、、だ。他人任せのいい加減な考えで、すべてがうまく行く筈が無かった。
不測の事態が生じ、その方が行けなくなってしまったのだ。
英語が話せない私にアメリカひとり旅など出来る筈が無い。
多少の未練はあるものの・・“英語が話せない”というたった一つの理由は、
私の頭から短時間の内にアメリカ行きの夢をきれいに洗い流していた。
ところが、再びところが・・一度は諦めかけたアメリカ行きを
「折角その気になったのだから絶対に行くべきよ」と言ってその方が後押しをする。
それに何人かの方も熱心に後押ししてくれる。
優柔不断??諦めかけた計画が再び息をふきかえし、計画は実行へと・・。
でも英語が全くできない私にとって、まだまだ不安の方が大きかった。

出発 : 5月11日

  一人旅から二人旅・・

 ところが当初一人旅の予定だった私に心強い援軍?が現れた。
TEAM ANDY一番のポジティブ娘で新人フリースタイラーの“佐藤さん”が同行する事になったのだ。
うわさでは彼女は少し英語が出来るらしい。
でも、以前アメリカ旅行中“オサラを1枚持ってきて!”と言ったら、リプトン紅茶が出て来たという
笑い話付き。本当に?心強い!!

511日) 早朝520分 いよいよアメリカに向けて出発!!
二人で行けばどうにかなるだろう精神で飛行機に乗り込んだ。
福岡からは、成田→アトランタ→アシュビルと移動する。
機内だけでも16時間。乗り継ぎを合わせると24時間はゆうにかかる。
今考えてもゾッとする。


 成田発15時30分、時差があるので、アッシュビル空港には同日(現地時間)の18時30分に到着した。
アシュビル空港では、WCFOの手配でサインボードを持った女性が出迎えてくれた。
サインボードを見た時は無事に着いた喜びでいっぱいだった。
出迎えてくれた彼女の名前はLinda Pyeritz、地元出身でやはりフリースタイルを楽しんでいるらしい。
私が出場するコンペティションとは別の“Whirl Competition”に参加予定のとても明るく元気な女性だった。
彼女の車でホテルまで送って頂いたのだが、乗り込むやいなや愛犬の写真を取り出し、
早速私達に紹介を始めた。 私もお返し?に持って行った愛犬の写真を見せた。
すると想像以上に喜んでくれた。
事前に私とジップのルーチンをビデオで見た事があるらしく、ジップの写真や踊っている写真には
興奮したように何度も何度も写真に投げキッスまでしてくれた。
今着いたばかりなのにこんな光景をみていると、これだけでも来たかいがあったなぁ〜なんて思ってしまう。
・・相当、単純!

 でもこれからが本番です!
Host Hotel:
Holiday Inn
SunSpree Resort Great Smokies

会場のホテルがある所は、九州だと“くじゅう高原”
東京近辺だと観光地長野?と言った所でしょうか・・。

アシュビル空港まで出迎えてくれた笑顔の素敵なリンダと愛犬チャンス。
アシュビルで見た初めての顔が、優しい笑顔の彼女でよかった!



セミナー1日目 5月12日(AM)
“Hot Shot Global Canine Freestyle Tricks”(Trainer: Peggy Singletary)

  チョッと誇らしい出来事が・・

 この日は午前と午後に分けて色んなセミナーが同時進行形で行われた。
各自が事前に希望予定を提出していたセミナーを受講するという形式になっている。
私達は日本のフリースタイルに最初に興味をもってくれたという、Peggy Singletary
“Hot Shot Global Canine Freestyle Tricks”というセミナーを受講した。
はじめの3〜40分はPeggyが用意してきたビデオを見て、色々と解説を聞きながらのお勉強。
Peggy自身が世界中から集めた色々な人の作品の中から、特に印象に残ったトリックをピックアップし、
ビデオに一括編集したものらしい。
ところが何と、この中に・・「TEAM ANDY」のルーティンも登場した!! 
チョッとビックリ・・でも、とても誇らしかった。

 その後、犬を使っての実践へ・・。
これは各自が教えたいトリックを、「どの様に教えたらいいか?」などを、質問&実践形式で
個人指導をしてもらいながらセミナーが進行する。
会話の苦手な私にとって、これは想像以上に歯がゆく苦痛・・。
でも良い話?は聞き逃すまいと、それでも一生懸命に耳と目を傾けた。
日頃強化している?見て学ぶで、きっと半分以上の事は学べたと思う。
このセミナーでの一番の収獲といえば、Peggyのタッチ&ターゲット法の応用。
彼女は犬の体を前駆・中駆・後駆(左右対称)の6パーツに分け、
各パーツにコマンドを付けてボディータッチとして教えていくらしい。
つまりタッチして欲しいパーツをコマンドするとスティックにそのパーツをくっつけるという方法だ。
手または指で身体を軽く押すと、本能的に押し返すと言う習性を利用して、タッチを強化していくという方法らしく、
今までの私には全くなかった発想なので非常に新鮮に感じた。

 それにしてもセミナーの間、疑問が生じても黙っていなければいけない苦しさ・(涙涙、、)
「あぁ〜じれったい!」英語が理解できない事を、もう既に何回嘆いた事か・・。
すると、私が興味深く聞いている事に気が付いたのか、Peggyが「この子でやってみたら」と
スタンダードプードルの愛犬Porterを私に差し出した。
彼女とporterは明日の“Pro Sters competition”に出場予定だ。
私ならこんな時に自分の愛犬を人の手にゆだねる事ができるだろうかと思うと、彼女の心の広さと親切に感激した。
こうしてセミナー初日、午前中の部は無事終了した。

さてランチライムはいよいよ待ちに待った、Atilla & Flyの練習デモが行われる。


 心が躍る!楽しみだ♪   
  講師のPeggy Singletaryトレーナーと。

 チョッと怖そうだが、日本のフリースタイルに
 いち早く注目してくれた方と言う事で、少し親近感が沸き、
 愛犬を貸して頂いた事で決定的に・・
 ものすごく現金な私。

  


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